自作教具を用いた実践について
教員になってこれまで、私が一貫して取り組んでいるテーマがあります。それは「自作教具の開発と、それを活用することによる効果」についてです。私自身もともと工作が好きだったので、それを授業の中でも生かすことができればという思いから始めました。実際してみると思ったより生徒が感動してくれて、作ってよかったと思うことがほとんどです。効果のあったもの、なかったもの様々ですが、大切なことは教師が生徒に理解させるためのものを教師自身が時間をかけて作って、生徒の前で実際に使うということです。それだけで生徒は黒板を見るし(興味・関心・意欲)、会話も生まれてきて、やがては考えること、表現すること、判断することにつながっていくのだと思います。
私がこれまで実際に授業をしてみての自作教具の効果と課題を簡単に記述しておきます。
効 果
○ 教師が単元内容と生徒の実態に応じて意図的に作製できる。
○ 事象を視覚的にとらえることができる。
○ 生徒の興味・関心を高める。
○ 市販の教具を購入するのに比べて圧倒的にコストが低い。
○ 手作りの温かさがある。
課 題
○ 教具にもよるが製作にかなり時間がかかる。
○ 大きい教具をつくると置き場所に困る。かさばる。
○ 壊れやすい。
これまで作製した自作教具例はこちら(作成した自作教具例)です。
自作教具を用いた指導実践へのアイディア、ご意見、ご感想はこちら
各学年のコンテンツの見出しは、移行措置に基づいた単元名で書いています。
明治図書の数学教育にも授業実践の原稿を書かせていただいています。↓↓↓ |
数学教育2024年10月号の授業の最初の5分で生徒を引き込むテクニックを「教具」で書かせていただきました。発売されましたらぜひご覧ください。
数学教育2023年8月号の単元別どの生徒でも書けるようにする「図形の証明」の指導の3年「三平方の定理」について書きました。ロイロ・ノートを使った実践です。
数学教育2023年2月号の数学が苦手な生徒の理解を助ける「補助教具」の具体例
について書きました。数と式領域では「正の数・負の数の自動車の教具を使った加減乗除」、「式の展開と因数分解の式の展開ゲーム」、「マッチ棒と碁石で連立方程式」、データの活用領域
では「代表値の学習」、「確率実験ゲーム」、「箱ひげ図説明器」。よろしければご覧ください。
数学教育2022年8月号に「ライブ感を生み出す板書」について書きました。ぜひご覧ください。
数学教育2022年2月号に自作教具を用いた実践について書きました。
「自作教具のメリット、デメリット」、「移項説明教具」、「回転移動説明教具」、「ねじれの位置説明教具」について、この
サイトで紹介していることを整理して載せています。ぜひご覧ください。
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